遼寧鑫達滑石グループ有限会社——楊永利
1、定義:屈折率(Refractive Index)は無次元物理量、すなわち単位がない。それは真空中の光の伝播速度と媒体(タルク、樹脂など)中の伝播速度の比を表し、式はn=C/Vであり、ここで、cは真空中の光速であり、vは媒体中の光速であり、両者の単位は同じであるため、比nは純数値である。
2、その他の一般的な材料の屈折率(比較参考):
ざいりょう | 屈折率 |
くうき | ≈1.0003 |
水 | ≈1.33 |
ガラス | ≈1.5–1.9 |
ダイヤモンド | ≈2.42 |
アクリル樹脂 | 1.48–1.50 |
ウレタン樹脂 | 1.50–1.55 |
エポキシ樹脂 | 1.55–1.60 |
アルキド樹脂 | 1.52–1.56 |
すべりいし | 1.54 - 1.59 |
3、タルクの屈折率に影響する要素:
3.1化学成分:
タルク化学式は3 MgO.4 SiO 2.H 2 Oであり、マグネシウム(Mg²)が鉄(Fe²8314)、アルミニウム(Al³)プラズマに置換されると、屈折率が高くなる。鉄含有量の高いタルクの屈折率は1.59以上に達することができる。
3.2鉱物構造:
タルクは層状ケイ酸塩であり、構造の緻密度と格子配列は光速伝播経路に影響し、屈折率を変化させる。
3.3随伴鉱物と不純物:
タルクは石英(屈折率1.54〜1.55)、方解石(1.48〜1.66)、緑泥石(1.57〜1.62)などとよく共生する。不純物鉱物の存在は、全体の屈折率を純タルクの範囲から逸脱させる。
3.4結晶性と粒子サイズ:
粗結晶タルクの屈折率は理論値により近く、細粒または陰結晶タルクは散乱効果により測定値が変動する可能性がある。
4、塗料透明光学原理:
光学原理によれば、2つの材料の屈折率が近づくと、界面での光の散乱が減少し、透明度が向上する。そのため、タルクの屈折率が樹脂屈折率に近づくと、タルクの粒子が樹脂中に分散してより均一になり、散乱が減少し、漆膜がより透明になる。逆に、両者の違いが大きく、散乱が多いと透明度が低下し、漆膜が濁って見える。
5、実際の応用:
塗料中のタルクと樹脂の屈折率のマッチングを選択し、エポキシ樹脂n≒1.58とタルクn≒1.57を組み合わせることで、光散乱を減少させ、透明度を向上させることができる。また、粒径分析、分散実験を組み合わせて透明度を最適化する。
関係条件 | 透明度表現 | シーンを適用 |
1、タルク屈折率≒樹脂屈折率 | 高透明度 | ワニス、光沢仕上げ |
2、タルク屈折率>樹脂屈折率 | 低透明度(マット/半透明) | 内壁塗料、装飾塗料 |
3、タルク屈折率≦樹脂屈折率 | きけんさんらん | とくしゅこうかとりょう |
タルクの屈折率はその品質と産地を鑑定する重要なパラメータの一つである。塗料工業応用において、高純度、低屈折率のタルクは更に人気がある、不純物を含む高屈折率タルクは、特定のセラミックスまたはフィラーの分野で使用することができる。
