遼寧鑫達滑石グループ——鄧祥輝

ステアリン酸カルシウム（Calcium Stearate）は、ステアリン酸が水酸化カルシウムまたは塩化カルシウムと反応して生成する一般的な金属石鹸系添加剤である。それは工業的にプラスチック、ゴム、塗料、化粧品、食品などの分野で広く使われている。

ステアリン酸カルシウムは変性プラスチックにおいて主に以下のいくつかの方面に現れている：

1.潤滑剤（外潤滑／内潤滑）

ステアリン酸カルシウムは良好な内外潤滑性能を有し、ポリマー溶融物と加工設備との間の擦を効果的に低減することができる、接着を減少し、流動性を改善し、材料を離型しやすくする、特にPVC、PP、PE、ABSなどの熱可塑性プラスチックの加工に適している。

2.熱安定剤（特にPVC用）

PVCなどの熱分解性材料の中で、ステアリン酸カルシウムは補助熱安定剤とすることができ、加工過程で放出された塩化水素（HCl）を効果的に中和し、樹脂の更なる分解を防止することができる、材料の熱安定性時間を延長し、耐熱加工性能を向上させる。

3.充填剤のカップリング処理剤

無機フィラー（例えば炭酸カルシウム、タルク粉、水酸化アルミニウムなど）を添加した変性プラスチックにおいて、ステアリン酸カルシウムはフィラー表面処理剤として使用することができ、

フィラーとマトリックス樹脂との相溶性を改善し、力学性能を向上させる、

材料の性能に顕著な影響を与えることなく、より高い充填量を実現するのに役立つ。

4.表面仕上げと離型性能の向上

射出成形、押出などの成形プロセスにおいて、ステアリン酸カルシウムは完成品の表面光沢度を高めることができる、金型と製品との接着力を低下させ、離型を容易にし、廃品率を減少させる。

実際の使用例